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2008年8月 1日 (金)

カラヴァッジョの赤

なぜ、美術に興味をもち、

なぜ、美術館に足を運ぶようになったのか、

そのきっかけを思い出した。

水原紫苑さんだ。

短歌をはじめたばかりのころ、水原紫苑さんの『あかるたへ』を読んだ。

読み返してみると、ハートマークなどの書き込みがある・・・。なんなんだろう、3年前のわたし。

そのなかで、こんな歌があった。

 ゆかざりしその紅葉狩悔しきにカラヴァッジョの赤まとひて逢わむ

 (水原紫苑『あかるたへ』より)

カラヴァッジョの赤がどういう赤なのか、すごく知りたくて、本屋さんでカラヴァッジョの本を買ったりしていたころ、ちょうど県立美術館で「バロック・ロココの巨匠たち」展を開催していたので、(カラヴァッジョをみに)行った。が、カラヴァッジョは資料には登場したが、作品は一点もなかった。なんか物足りないなあと思って、上階でやっていた高島野十郎展に足を運んだ、そこで衝撃をうけ、はじめて美術作品に触発されて歌を作るようなった。

そうだ、水原さん、そして、カラヴァッジョ。思い出した思い出した。

いまは、それほどカラヴァッジョをみたいとは思わない。でも、水原さんの歌は凄い。いや、凄まじいと思う。カラヴァッジョの赤と紅葉狩を対比させたところ、怨念にも似た気持ちを含んだ微笑をたたえながら赤いコートかなにかを羽織って愛しい人に逢うのだろう。

カラヴァッジョの赤。

おんなって、こわい。

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