« 明日、西日本新聞に、笹井くんが | トップページ | 笹井くんが新聞に座っていました。 »

2008年7月24日 (木)

おくすり短歌・7月

「おくすり短歌27~4次元ポケット~」

幼子の瞳に何が映るのか覗き込んだら私の瞳

carouselpony

先日、小学二年の甥と遊んだ。

のんびりとした山あいの集落に夫の実家はある。

甥はそこで逞しく育っている。

分校に同級生はいない。

でも、学校は楽しいようだ。

蛙や川遊びの話をしながら分校へ行くと、一年生の男の子一人と、五年生の女の子二人に出会った。これで四人。分校の全校児童の約三分の一が揃ったことになる。

私は都会で育った。福岡市の中心街・天神の近く。

田畑もなかったし、虫や蛙や花の名前もよく知らずに育った。

だから、私には山の分校の子ども達が眩しく見えた。

五年生の女の子達に将来の夢をきいてみた。

「薬剤師になりたい」しっかりした答えだ。

「ドラえもんの四次元ポケットを発明したい」四次元ポケット?なんで?

「ポケットがあれば、時間割を準備しなくていいから便利。朝、ぎりぎりまでごろごろできる!」

なるほどね、エコバッグもいらんかもしれんね。でも、あのポケットをお腹につけるの、ちょっとかっこわるくない?

「あ、そしたら、ポシェットにしようか。色もピンクにして、ラメつけて、かわいくしたら売れるかも!」

売れる!ノーベル賞!と騒ぐ私を不思議そうにみる子ども達。

「ノーベル賞ってなに?」

あー、えっと、とにかくそのポケットが発明されたら、おばちゃんは買います。

分校の子ども達の瞳は、輝いていた。

帰宅して、近所の子ども達の瞳を観察してみた。きらきらしている。

ただまぶたの開き具合が違うように思えた。

大自然の中で育つ子ども達は、目をめいっぱい見開いていた。

近くの畑にテントが張られて、トマトの直売がはじまった。

先日、思い切って買いに行った。

去年はテントを覗く勇気がなかったのだ。

おばちゃんのトマトは、すごく甘かった。            須藤歩実(歌人)

|

« 明日、西日本新聞に、笹井くんが | トップページ | 笹井くんが新聞に座っていました。 »

短歌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 明日、西日本新聞に、笹井くんが | トップページ | 笹井くんが新聞に座っていました。 »