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2008年5月31日 (土)

月参り

福岡県庁のちかくに、有名な地蔵堂があって、そこになるべく毎月お参りしている。

「月参り」という。

なぜそんなばばくさいことを始めたかというと、うちのおばあちゃんのせいなのだ。

今から50年以上前、幼い子どもが小児麻痺を患い、それをどうしても治したかった母親(うちのおばあちゃん)は、そのお地蔵さんに願掛けをしたのだった。

「死ぬまで毎月お参りに来ますから、どうかこの子を助けてください」

結果、息子はほとんど後遺症もなく成長し、おばあちゃんは約束通り何十年も一人でバスに乗って毎月地蔵参りを続けた。

祖母が死ぬ数ヵ月前に、入院していた祖母にかわりに月参りをするよう頼まれた。

そのまま祖母は帰らぬ人となり、わたしは祖母のかわりに月参りを続けている。

「家族の健康を祈りなさい。困ったことがあればしっかりお地蔵さんにお願いしなさい」

これが愛する祖母の唯一の遺言になった。

今日、お参りをするまえに、いつもの線香屋さんのおばちゃんに「若いのに偉いね」と言われたから、「いいことがあったんです」と答えた。

おばちゃんは自分のことのように満面の笑顔で喜んでくれた。

「よかったですね。お地蔵さんはいつも見守ってくれていますよ」

わたしは涙が止まらなくなった。人の好意がこのごろやけに身にしみる。

帰りに子どもたちと境内であそんだ。

私が子どものときとほとんどかわりない風景。

宝物って心のなかにある。そんなことに、やっと気が付いた。

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