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2008年5月

2008年5月31日 (土)

月参り

福岡県庁のちかくに、有名な地蔵堂があって、そこになるべく毎月お参りしている。

「月参り」という。

なぜそんなばばくさいことを始めたかというと、うちのおばあちゃんのせいなのだ。

今から50年以上前、幼い子どもが小児麻痺を患い、それをどうしても治したかった母親(うちのおばあちゃん)は、そのお地蔵さんに願掛けをしたのだった。

「死ぬまで毎月お参りに来ますから、どうかこの子を助けてください」

結果、息子はほとんど後遺症もなく成長し、おばあちゃんは約束通り何十年も一人でバスに乗って毎月地蔵参りを続けた。

祖母が死ぬ数ヵ月前に、入院していた祖母にかわりに月参りをするよう頼まれた。

そのまま祖母は帰らぬ人となり、わたしは祖母のかわりに月参りを続けている。

「家族の健康を祈りなさい。困ったことがあればしっかりお地蔵さんにお願いしなさい」

これが愛する祖母の唯一の遺言になった。

今日、お参りをするまえに、いつもの線香屋さんのおばちゃんに「若いのに偉いね」と言われたから、「いいことがあったんです」と答えた。

おばちゃんは自分のことのように満面の笑顔で喜んでくれた。

「よかったですね。お地蔵さんはいつも見守ってくれていますよ」

わたしは涙が止まらなくなった。人の好意がこのごろやけに身にしみる。

帰りに子どもたちと境内であそんだ。

私が子どものときとほとんどかわりない風景。

宝物って心のなかにある。そんなことに、やっと気が付いた。

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2008年5月29日 (木)

えみさんの日記

5月24日の笹井宏之歌集『ひとさらい』批評会に

全国からたくさんの方が集まってくださいました。

わたしの会いたかった人に、いっぺんで会えてしまった。

つまり笹井くんの人と歌の引力に

わたしの友人たちがまんまとひっかかったというか(笑)

しあわせな会でした。

なかでも心の姉、伊津野重美さんに会った瞬間

わたし、涙が止まらなくなって、

みんなを驚かせてしまいました。

なぜだかわからないけれど、えみさんの顔をみたとき、

ああ、わたし、救われたと思ったんです。

くらいくらいトンネルを抜けたらそこは、

あたたかな草原でした。

そこで草の実をつけた友達が

たくさんわらっていました。

えみさんが日記にその批評会のことを書いてくれました。

http://pigeonblood7.blog55.fc2.com/blog-entry-460.html

朝から何度も読み返して、泣いています。

なんて美しい人なんだろう。

わたしは神様に感謝しなければいけない。

すばらしい友達に出会えたことを。

ありがとう、笹井くん。君のおかげだよ。

歌を、続けていこう。ずっとずっと。

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おくすり短歌・5月(全文)

こんにちは。

毎日新聞九州版で連載させていただいている、エッセイ「おくすり短歌」

今回で25回目。

四川大地震のことを書きました。

感想などいただけると嬉しいです。

bud

何よりもあなたがここにいることが
 嬉しいのです ハピイバースデー

 2008年5月12日午後2時28分。四川大地震発生。小学校は崩落し、授業を受けていた数百人の児童が校舎の下敷きになった。二日後、発見された子どもの亡骸を抱く両親。朝、出掛けたときの服装のままで変わり果てた姿になったわが子に「助けてあげられなくてごめんね」と泣きながら語りかけた。

 生き埋めになりながらも四つん這いになって生後4か月ほどの赤ちゃんを守りきった母親。携帯電話に遺書を残していた。「お母さんがあなたを愛していたことを覚えていてね」最後までわが子のことだけを心配したのだ。母親を亡くした未来のわが子へ愛を伝えたい。真っ暗な瓦礫の下で必死にメッセージを打ち続ける母親を想像すると胸が詰まる。

 連日の報道で死傷者の数は増え続け、死者6万人超というおぞましさ。その一人ひとりに「助けてあげられなくてごめんね」と嘆き悲しむ家族がいることを考えると、やり場のない怒りを感じる。

 そんななか、50時間ぶりに救出された20歳の女性に兵士たちがハッピーバースデーの歌を歌う映像を観た。女性は瓦礫の下で誕生日を迎えたのだった。崩壊した建物に響く歌声は生存者を勇気づけ、傷ついた心身に命を吹き込んでいった。

 私の息子も来月4歳の誕生日を迎える。「なぜお誕生日にお祝いをするの?」と聞くから「大きくなって嬉しいからだよ」と答えた。おしゃべりもお絵かきも上手になったね。でも君が今日もここにいてくれることが、パパもママも一番嬉しいのです。

                         (毎日新聞九州版5月28日掲載)

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2008年5月13日 (火)

新人賞の季節

ひさしぶりの更新です。

はや5月。

わー、新人賞の季節ですよ。

未来彗星集内もぴりぴりとした雰囲気が。

毎年のように新人賞受賞者を輩出していますからね。

今年は誰が、という感じでしょう。

以前このブログに5~8月までに100首つくって新人賞に3つ出した(おととしのことです)

と書いたことで

また、それが結果的に未来賞受賞につながったことで、

「あゆみさんに刺激を受けた」と声をかけてくれる仲間が数人!

うれしかったです。逆に励まされました。

今月は、24日に笹井宏之さんの『ひとさらい』批評会も開催されて、

それがわたしの地元・福岡での開催なので、

がんばらなきゃあ。

遠くからわたしの大切な「短歌の友人」が集まってくれます。

たのしみhappy02

以下、批評会の告知です。

申し込み期限、迫っています。

よろしくおねがいします。

笹井宏之歌集『ひとさらい』を語る会のご案内

こんにちは。お元気ですか。
イベントのお知らせです。

われわれの友人である笹井宏之さんが第一歌集『ひとさらい』を上梓しました。
つきましては、下記のとおり、笹井さんの歌を語り合う会を開催したいと思います。
笹井さんの地元・九州での会となります。
ゲストに穂村弘さんをお迎えします。

ぜひご参加いただきますようご案内申し上げます。

           記

【日時】5月24日(土曜)14時受付開始

    ・語る会 14時20分~17時30分
 
    ・懇親会 18時~20時

【批評会場】八重洲博多ビル3F 会議室6
http://www.kyushu-yaesu.co.jp/hall/index.html

最寄り駅 福岡市地下鉄空港線 博多駅 徒歩5 分
福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目18-30
TEL:092-472-2889

【懇親会会場】後日お知らせします。

【語る会内容】パート1 穂村弘と語る『ひとさらい』 (聞き手 加藤治郎)

        パート2 フリートーク

【会費】批評会1,500円 / 懇親会4,500円

*批評会にはミネラル・ウォーターが付きます(持ち込みは、お持ち込み料発生)
 

【主催】グループ彗星

【申込み先】加藤治郎 jiro.kato31@nifty.com

お手数ですが、件名を「ひとさらい批評会申込み」とし、下記の項目と、A、B、Cのいずれかを明記のうえお申し込み下さい。
   

・お名前          
・ご住所
・所属(結社・同人誌・グループ等)

A、批評会と懇親会に出席

B、批評会のみ出席

C、懇親会のみ出席

勝手ながら、準備のため、出欠のお返事は5月15日までにお願いいたします。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

☆笹井宏之歌集『ひとさらい』は、こちらでお求めになります。

http://www.bookpark.ne.jp/cm/utnh/select.asp

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