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2007年11月11日 (日)

福岡歌会11月

10人くらいの歌会はいい。ゆっくり批評できる。一首一首に丁寧に向き合う時間がある。

毎月の歌会は座る席がだいたい決まっている。わたしは窓に背を向けて座る。そして、今日は斜向かいの稲光さんの指定席に白百合の花瓶と遺影が置かれた。

稲光さんは小児科医だった。いつも優しい紳士だった。

白百合は蕾がちで、控えめに咲いていた。稲光さんの批評で思い出すのは、「なんとなく救急車のサイレンが気になる」と詠んだ欠席者の詠草にみんなが「なんとなくって甘いよね」などと言うなか「この人は体調悪いんじゃないかな。健康に自信がないんだ」と心配そうに言われたこと。さすが!と尊敬したものだった。愛情をもって人にも歌にも接した方だった。

ご冥福をお祈りします。


虐待に頭蓋陥没のみどり児は愛撫にかすか表情ゆるぶ
稲光信二(未来11月号)

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