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2007年5月17日 (木)

源氏物語

高校のとき、古文だけはちゃんと予習していたわたし。

古文の先生の笑顔が素敵だったということもあるけれど、古文をノートに写すのが好きだった。

以来、まともに古典を読んでいなかったのだけど、ついこの前から短歌的体調を崩し、歌集を読むと息苦しくなるなどの拒否反応が出てきたので、気分転換に源氏物語を読んでいる。

 「むなしき御骸を見る見る、なほおはするものと思ふがいとかひなければ、灰になりたまはむを見たてまつりて、今は亡き人とひたぶるに思ひなりなん」(『源氏物語』桐壺より)

帝の寵愛を受けた桐壺更衣が妬み恨まれ、次第に病気がちになってゆく。女御や更衣は宮中で死んではいけないというしきたりがあったから、いよいよ意識朦朧としてきた更衣は里に帰ることを帝に申し出るが、帝は更衣に執着してなかなかお許しくださらない。そこで更衣の母が帝に泣く泣くお願いをして、ようやくお許しをいただく。

里に帰ったその夜、更衣は息を引き取った。上の引用は更衣の母が娘の火葬をみとどけてもう死んでしまった方とあきらめて心の整理をしましょう、と言う場面。

源氏物語に出てくる人物の思いのひたむきさに心をうたれる。

文章は「思い」で書くものなのだろう。

短歌的体調不良の原因も、そのあたりにありそうだ。

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