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2007年2月 8日 (木)

本のはなし

毎日新聞の編集部におじゃました。
取材、写真撮影。そのあいだずっとわたしは関西弁で話していたらしい。緊張するとどうも関西弁になっているようだ。
ちなみに子どもと話すときは博多弁。だって、博多弁しか通じないもん。

おばあちゃんちで遺品の整理をしていたら、ずっと読みたいと思っていた本(火野葦平『麦と兵隊』)がでてきた。

古い本は好きだ。においも感触も。前に開かれたときから、いや、ひょっとしたらその本が書かれたときから、本の時間はとまっている。

私には時計の針をすすめることも、もどすこともできない。ただとまった時間をこころに刻む。つまりわたしのこころは本を読むたびに刻まれるのだけど、実際はすこし撓むだけですぐにもとにもどる。撓んでいる間、考え事をする。これは本の時間を自分の時間にする作業。そして刻まれたこころがもとにもどるまえ、ぎりぎりのところで歌を詠むこともある。

わたしはひとりの読者であり、ひとりの歌詠みである。本をまったくよまなかったら、きっと歌も詠めなくなるだろう。

読者であることが先、だというのがわたしの特徴かもしれない。

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