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2006年12月17日 (日)

「未来」十二月号

来年1月21日の「未来」の新年会に参加します。

未来の全体のイベントには初参加です。岡井隆さんにお会いするのも、初めて。楽しみです。

とにかく年末年始はこつこつ歌集を読もうと思います。

さて、「未来」12月号掲載の須藤の歌です。(少し改作しています。)

 私ではない表情がまなうらに閉じ込められる君に抱かれて  

 午前0時の鳩時計 知ってるよ君はやさしい嘘をついてる

 街路樹の四角い庭に生まれては這い出て落ちてゆく油蝉

 蝉の羽ひとひらほどの影を踏む私一人が助かるために

 皺のないシャツを着るたび病室のカーテンレールに埃が積もる

 新しい頬紅を買う雪の日に消えてしまった花びらの色

 あかときのメールにぬるい返信が届く 私は猫なのだろう

 角ばった小石も絶えずせせらぎにねんねんころろ撫でられている

 泣いた日にひとつ増やした錠剤が沈む冷たい海は故郷だ

 真夜中に割れたグラスの破片にはあなたを責めた言葉が刺さる

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